我が最愛のカード、天照大神の生誕1500日を記念して -天照大神の紹介-
生誕1500日おめでとうございます!
本当は誕生日に公開したかったのですが、その日はとっくに過ぎていましたので、攻守の数値の半分である1500という数字をもとに本日公開といたしました。ちなみに、本日の日の出の時間に公開時間を合わせております。
訳の分からぬことを突然すみません。
今回は私が最も愛しているカード、『天照大神』について紹介する記事となります。
今までは中堅デッキの紹介をしてきましたが、今回は完全に個人的な『アイドル』の紹介となります。
神がアイドル=偶像とはこれいかに。
私がこのカードを初めて見たときのことは覚えていません。
しかし、気づけば完全に惚れこんでいました。
まずこのイラストですよ、皆さんもお分かりいただけますか?
この圧倒的な神々しさ、日本の最高神にふさわしいすべてを受け入れてくれそうな優しい微笑……うまく言葉にできないのが非常に残念ですが、むしろ言葉にできないくらいの感銘を受けたわけでございます。
そして効果デザイン……これも非常に美しいですよね。
日本神話において、天照大神は一度、天岩戸にお隠れになられた……。世界は光を失い、それに困った神々は天岩戸の前でお祭り騒ぎをし、なんとか天照大神を引き摺り出すことに成功し、世界に光が戻った――この伝承を、裏側表示から表側表示になるということで見事に再現しています。
もともと日本神話が好きだったこともあり、私は美麗なイラストと上品な効果デザイン、その両面から惚れこんだわけでございます。
そしてカードに惚れこんだ者の宿命――それは、それを生かすためのデッキを作ることです。
そのためには、まず天照大神について知ることから始めなければなりません。
ということで、早速天照大神様の解説から入りましょう。
まずはレベル9であるということ。
生け贄が2体必要になりますが、逆にレベル9のサポートを使えると考えることもできるでしょう。
星遺物の胎導や九字切りの呪符を活用することができます。
機怪神エクスクローラーでサーチすることもできますね。
ちなみにレベル9はスピリット最高レベルです。まさに日本神話の最高位に位置する存在としてふさわしいですね。
原作遊戯王のラーの翼神龍も同じく太陽神であり、三幻神において最上位であったことを考えると、何やら縁を感じます。
属性種族は光属性天使族です。
これが非常に大きく、もともと大型を抱えている天使族のサポートを受けられるわけです。具体的には後述しますが、ジェルエンデュオなどがその例です。
攻守はともに3000。
最上級モンスターとしては、申し分ない数値です。青眼の白龍の攻撃を耐えられる中、さらなる数値を望むというのは、それは贅沢といえるのではないでしょうか。
そしてスピリットに分類されます。
スピリットとは、日本神話の神々をモチーフにしたモンスター群で、その大半は特殊召喚できず、通常召喚・反転召喚時に効果を発動し、エンドフェイズに手札に戻ります。
かつては月読命が制限カード、八咫烏にいたっては終身名誉禁止カードであり、優秀な人材を輩出しているシリーズです。
そのスピリットに属するため、当然、そのサポートを受けられるわけです。最高神として、当然ですよね。
そしてその効果を次に解説します。
まず、通常・特殊召喚できないルール効果。
そう、つまりセットしかできないのです。この辺りは使いにくいですが、効果デザインの関係上、そうせざるを得なかったことは容易に想像ができます。
そして相手の効果の対象になったとき表側になり1ドローする効果。
これは天岩戸をつついたら天照大神が出てきたという伝承を再現していると信じていますが、実戦においても有用です。裏側のまま対象をとらずに処理しないと盤面を更地にされてしまうわけですので、効果を発動させないままにしておくのは一筋縄ではいかないでしょう。
メインの効果である、表側になったときこのカード以外のフィールドの全てのカードを除外する効果。
これはまさに最高神の名にふさわしい豪快な効果です。一枚で最大12枚の相手のカードを除外できるわけです、どんなアド差もどんとこい、ということですね。
最後の表側になったターンの終了時に手札に戻る効果。
これはスピリットの共通効果なのですが、天照大神に関しては別の意味を持つことにお気づきになられましたでしょうか? そう、日の入りを意味していると思われます。そうして手札に戻った天照大神は、再び場に出され、そして再び朝を迎える……なんと美しいのでしょう。
ちなみに、この効果は表側になったターンの終了時にしか発動しないので、処理がされないと永遠に昼が続くことになります。スピリット業界では有名な手段なので覚えておいて損はありません。
さて、ここまで約2000字かけて、天照大神を褒め称えて参りましたが、みなさん、どのような印象をお持ちになりましたでしょうか。
強い、という印象をお持ちになった方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、ここにはっきり申し上げます。
正直この天照大神様、非常に弱いです。
ここで長所と短所を一度まとめてみましょう。
・レベル9
長所:レベル9サポートを受けられる。
短所:生け贄が2体必要。召喚のたびに用意する必要がある。
・光属性天使族
長所:天使族サポートを受けられる。
短所:他に強力な最上級天使が多数おり、競合してしまう。
・攻守3000
長所:大抵のモンスターの攻撃を耐えられる。
短所:最近のエースは攻撃力3000をやすやすと超えてくる。3回攻撃しないと8000ライフを削れない。
・スピリットモンスター
長所:スピリットサポートを受けられる。
短所:リバースサポートを受けられない。そもそもスピリットサポートには碌なものがない。さらに特殊召喚できず、毎ターン手札に戻る宿命を背負うことになる。
・通常召喚、特殊召喚できない
長所:落とし穴に引っかかりにくい
短所:出しにくい
・相手の効果の対象になったとき表側になり、1枚ドローする
長所:裏側のまま効果を使うことなく処理されにくくなる。
短所:うららに引っかかる。
・表側になったとき、このカード以外のフィールドの全てのカードを除外する
長所:相手の盤面を更地にできる。
短所:自分も更地になる。永続魔法罠やフィールド魔法の恩恵を受けにくい。
・表側になったターンの終了時に手札に戻る
長所:もう一回除外効果を使うことができる。
短所:相手ターンに表になると、打点を失う。
お分かりいただけでしょうか。
先ほど長所として褒め称えたその裏には、おびただしいほどの弱点があり、効果デザインを優先した結果、実戦には非常に向かなくなってしまった、ということがお分かりいただけたかと思います。
何より問題となるのは、
・毎回2体の生け贄の準備が必要
・永続魔法罠を使いにくい
この2点だと思います。
しかし、ここは惚れこんだ者の宿命、その短所を補う方法を必死に考えました。
その結果誕生した、最初に組んだ天照大神デッキがこちらになります。
ひたすら生け贄を用意し続け、天照大神を出し続けるというコンセプトですね。
とくにジェルエンデュオは戦闘破壊耐性があり、失楽の魔女からも出せるので非常に有用です。
幻奏の音女セレナは独奏の第1楽章で呼んでこられるところが非常に強いです。
天使族のサポートをふんだんに詰め込んだ形になりますね。
しかしこのデッキの最大の問題点は、天照大神を出すより他の最上級天使を出した方が強いという点です。
ならば入れなければいいのではないか、と思う方もいらっしゃると思います。
しかし、インヴェルズを組んだことがある方は分かると思うのですが、アドバンス召喚デッキというのは、上級を引けなければ話になりません。荒魂を3枚積んでいるとはいえ、天照大神だけに頼ってしまっては、デッキの体をなさなくなるのです。
万事休すか――、そう思われたとき、このカードが登場しました。
そう、魔神儀の創造主―クリオルターです。
このクリオルターは天照大神にとって革命でした。
なんと、毎ターンクリオルターを見せるだけで、手札1枚をコストに生け贄を2体呼べるのです。
まさに夢のようなカード、天照大神のために生まれてきたと言っても過言ではありません。
これで無限に天照大神の素材を確保することができ、弱点を克服することができたのです。
しかし、儀式とスピリットにシナジーはないのでは、と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、このテーマの存在を忘れてはいけません。
そう、霊魂鳥です。
ここに全ての道筋は見えました。
あとはデッキに改造を重ね続け、現在はこのようになっております。
少し霊魂鳥成分が強くなってしまいましたが、れっきとした天照大神デッキです。
何より、霊魂鳥神は天岩戸を召喚条件を無視して特殊召喚できるので、天岩戸がターン終了時に手札に戻ることはなく、スピリット以外の効果をまとめて封じることが可能です。
そう、天照大神が岩戸にお隠れになられたときの恐怖まで、しっかりと再現できるようになったのです。
天照大神の記事は、これで終わりになります。
今回の記事は完全に私の自己満足です。
どうしても、1500日という記念日に私が天照大神を愛したという記録を残したかったのです。
この記事を読んで、少しでも天照大神のことに興味を持っていただけたら幸いです。
天照大神のファンになられた方は、ぜひ考察してください。
そして共有しましょう、我らの天照大神のために――。
最後に。
私の天照大神への愛を知った友人がオリジナルのセンターカードを作ってくれました。
裏は天岩戸となっています。これも粋な計らいですね。
世界に1枚しかない天照大神のセンターカード、ずっと愛用しています。
それでは、今回はこの辺りで失礼します。
新たなる日の出を祈念して――。